使い慣れた感覚で操作できるターミナルエージェントが欲しいなら、まずはOpenCodeから始めてください。エディターとCLIを行き来する場合や、モデルを頻繁に切り替える場合は、Kilo Codeを選びましょう。Codexは境界が明確なサンドボックスを提供し、Clineはファイルの変更内容を提示して承認を求めます。残りの4つは、ブラウザベースの開発からACPで接続するエディターまで、それぞれ異なるワークフローに適しています。
ローカルモデルを使っても、すべてのエージェントが完全にオフラインで動作するわけではありません。更新の確認、Webツール、パッケージのインストール、リモートMCPサーバー、テレメトリーは、引き続きネットワークを使用する可能性があります。機密性の高いコードを扱う前に、各ツールの設定を確認してください。
比較方法
選んだ各ツールには、ローカルモデルへの接続方法がドキュメントに記載されています。日々の作業で重要になる違いは、どこで作業するか、どの操作に承認が必要か、エージェントのコードを確認できるかです。これらの確認には製品ドキュメントを使用しました。本記事はワークフローの比較であり、8つのエージェントに同じコーディング課題を実行させたベンチマークではありません。
OpenCode、Kilo Code、Codex、Cline、Goose、Qwen Code、OpenHandsは、オープンソースライセンスでソースコードを公開しています。poolはプロプライエタリです。ローカルモデルを使えばモデルAPIの料金を回避できますが、マシン、電力、有効にしているクラウドサービスには引き続き費用がかかります。
比較早見表
横にスクロールすると、すべての列を比較できます。
| エージェント | 作業環境 | ローカルモデルへの接続方法 | 選ぶ最大の理由 |
|---|---|---|---|
| OpenCode | ターミナル、デスクトップ、エディター | Atomic Chat(ドキュメントに記載されたプロバイダーとワンクリックランチャー)、その他のローカルサーバー | 使い慣れたターミナルのワークフローでプロバイダーを選べる |
| Kilo Code | VS Code、JetBrains、CLI | Atomic Chatまたはカスタムのローカルプロバイダー | エディターとターミナルで同じコーディングエージェントを使える |
| Codex CLI | ターミナル、スクリプト | Atomic Chatのランチャー、OllamaまたはLM Studio向けの--oss | サンドボックス内での作業と非対話型の実行 |
| Cline | VS Code、JetBrains、CLI | Atomic Chatのランチャー、その他のローカルプロバイダー | 変更が反映される前にレビューできる |
| Goose | デスクトップ、ターミナル | Atomic Chatのランチャー、その他の互換プロバイダー | ファイル編集の範囲を超えるタスクに対応できる |
| OpenHands | ブラウザベースのAgent Canvas | Atomic Chatのランチャー、ドキュメントに記載されたその他のローカルサーバー | ローカルのバックエンドを使う視覚的なコーディングワークスペース |
| Qwen Code | ターミナル、エディター | カスタムプロバイダー設定によるAtomic Chatへの接続 | Qwenやその他のモデルに対応するターミナルエージェント |
| pool | ターミナル、ACP対応エディター | 手動で設定するOpenAI互換エンドポイント | ACPのクライアントとサーバーの両方として動作 |
ローカルで実行できるClaude Codeのおすすめ代替ツール8選
1. OpenCode:Claude Codeのターミナルワークフローに最も近い
OpenCodeは、タスクを与え、作業内容を確認し、同じセッションで続けるという、ターミナルを中心としたコーディングの流れを維持しています。OpenCodeのプロバイダードキュメントには、専用のAtomic Chatのセクションがあります。Atomic Chatでモデルを読み込み、IntegrationsからOpenCodeを起動すると、エージェントがそのローカルモデルに接続します。タスクに応じてホスト型プロバイダーが必要な場合は、同じツール内で利用できます。
このプロジェクトはオープンソースで、権限ルールにより、どのツールを自動実行し、どのツールで事前確認を求めるかを決められます。承認を頻繁に求める設定から移行する場合は、実際のリポジトリでOpenCodeを使う前に、このルールを確認してください。特に適しているユーザー:使い慣れた感覚のCLIで、より多くのプロバイダーから選びたい開発者。
2. Kilo Code:エディターとターミナルをまたぐコーディングに最適
Kilo Codeは、複数のツールを使い分ける日常的なコーディングにおいて、ここで紹介する中で最も有力な選択肢です。VS Code、JetBrains、ターミナルで動作するため、インライン編集からリポジトリ全体に関わる大きなタスクへ移っても、同じエージェントを使い続けられます。このオープンソースプロジェクトは数百のホスト型モデルに対応し、自分で選んだプロバイダーも利用できます。
ローカルモデルは主要な利用方法の1つとしてサポートされています。KiloにはAtomic Chat専用のセットアップガイドがあり、Atomic Chatから、読み込んだモデルに接続する形でKiloを起動できます。この組み合わせは、コードを扱う作業で特に役立ちます。使い慣れたエディターのワークフローを維持し、リポジトリを自分のマシン内にとどめたい場合はローカルモデルを使い、エージェントを変えずにモデルを切り替えられます。特に適しているユーザー:エディターとCLIで同じコーディングアシスタントを使いたい開発者。
3. Codex CLI:自律的な作業のための境界が明確なサンドボックス
Codex CLIは、ターミナルでのコーディングタスクやスクリプトからの実行を目的に作られています。ドキュメントに記載されたサンドボックスと承認の制御機能により、エージェントが読み取れるもの、編集できるもの、ネットワーク経由でアクセスできるものを設定できます。そのため、範囲が明確なタスクを任せ、結果を確認したい場合に役立つ選択肢です。
Atomic Chatは、読み込んだモデルに接続する形でCodexを起動します。Codexには、OllamaとLM Studio向けの--ossによる接続方法もあります。カスタムサーバーはResponses APIに対応している必要があります。ChatGPTのサブスクリプションを使う方法は、サポート対象のホスト型Codex利用に適用されます。ローカルモデルの場合は、代わりにローカルサーバー側の設定方法に従います。特に適している用途:範囲を限定した自律的なタスク、ターミナルでのワークフロー、自動化。
4. Cline:エディター内で変更をレビュー
Clineは、VS CodeやJetBrains内でエージェントを利用できるようにします。PlanとActのワークフローは、何をするかの判断と実行を分けます。また、承認設定により、個々の操作をレビューしたり、信頼できる操作のカテゴリを許可したりできます。
Atomic Chatは、読み込んだモデルに接続する形でCline CLIを起動します。Clineは、その他のローカルモデルサーバーにも対応しています。差分が表示されるため、タスクの進行に合わせてレビューしたいコードに適しています。特に適しているユーザー:エディター内でエージェントを使い、ファイルの変更を制御したい開発者。
5. Goose:リポジトリの外にまで及ぶコーディングタスクに対応
Gooseは、コーディングタスクにセットアップ、テスト、ドキュメント作成、リポジトリ外のツールも必要な場合に役立ちます。デスクトップアプリとCLIアプリはMCP拡張機能に対応しています。Atomic Chatは、マシン上のモデルに接続する形でGooseを起動できます。GooseはOpenAI互換のローカルエンドポイントにも対応しています。
タスクに実際に必要なツールを接続し、読み込んだモデルを使ってタスクを実行できます。外部システムへのアクセスを許可する前に、有効な拡張機能と実行モードを確認してください。特に適している用途:コードの編集と実行以外の作業も含む開発ワークフロー。
6. OpenHands:コーディングエージェントのための視覚的なワークスペース
OpenHandsは、ターミナル型ツールの類似品ではなく、ブラウザベースのコーディングワークスペースを提供します。Agent Canvasはローカルのプロジェクトファイルを扱うことができ、公式のローカルLLMガイドではAtomic Chatやその他のローカルサーバーを説明しています。エージェントの実行場所とモデルの推論を実行する場所を分離しているため、構成を理解しやすくなっています。
ソースコードはOpenHandsのリポジトリで公開されています。バックエンドをコンテナ内で実行する場合は、ホスト上のモデルサーバーへのアクセスを設定し、そのサーバーへのアクセスを自分のマシンまたは信頼できるネットワーク内に限定してください。特に適しているユーザー:視覚的なエージェントのワークスペースを好み、ローカルモデルのセットアップ手順がドキュメント化されていることを求める開発者。
7. Qwen Code:柔軟なモデルルーティングに対応するターミナルエージェント
Qwen Codeは、Qwenチームが開発したオープンソースのターミナルエージェントです。プロバイダー設定は、複数のAPIプロトコルと、ローカルモデルサーバーを含むカスタムエンドポイントに対応しています。
すでにQwenモデルを使っているなら、自然な出発点となります。プロバイダーを柔軟に選べるため、コーディング用のインターフェースを変えずに、ローカルモデルとホスト型モデルを比較することもできます。ローカルエンドポイントは手動で設定する必要があります。Atomic Chatには、Qwen Code用のワンクリックランチャーは掲載されていません。特に適しているユーザー:カスタムのプロバイダールーティングに対応したCLIエージェントを求めるQwenユーザー。
8. pool:ACPで接続するエージェント
poolはPoolsideのターミナルエージェントです。ドキュメントではAgent Client Protocol(ACP)で動作することが示されており、ACP対応エディターから接続できます。OllamaやOpenAI互換エンドポイントを通じて、ローカルモデルに接続することもできます。
poolはプロプライエタリであるため、ACPのワークフローを求める場合の選択肢であり、閲覧可能なエージェントのコードを求める人には向いていません。特に適しているユーザー:ACP対応エディターやPoolsideのツールをすでに使っているチーム。
ローカルモデルでコーディングエージェントを実行する方法
必要な要素は3つです。コーディングエージェント、モデルサーバー、そしてツール呼び出しとコード編集を処理できるモデルです。まず自分のワークフローに合うエージェントを選び、そのドキュメントに記載されたローカルプロバイダーへの接続手順に従ってください。
- Atomic Chat、Ollama、またはLM Studioでコーディング用モデルを読み込みます。タスクに十分なコンテキストを確保したうえで、自分のマシンで実行できるサイズを選んでください。
- モデルサーバーを起動し、正確なモデルIDとエンドポイントをコピーします。
- エージェントのローカルプロバイダー設定を使って接続します。Atomic ChatのIntegrationsタブには、OpenCode、Kilo Code、Codex、Cline、Goose、OpenHandsを起動する方法が用意されています。Qwen Codeとpoolでは、それぞれのプロバイダー設定が必要です。
- テスト用リポジトリで小さなタスクを実行します。機密性の高い作業に移る前に、生成された差分、テスト出力、承認設定、ネットワーク通信の有無と内容を確認してください。
「コーディングエージェント」に必要なRAM容量について、一律に使える有用な数値はありません。モデルサイズ、量子化、コンテキスト長、サーバー設定のすべてがメモリ使用量を変化させます。モデルの選定については、ローカルで使うコーディングモデルのガイドをご覧ください。
Atomic Botを使えば、ノートPCがスリープした後もCodexを利用できる状態に保てます。Atomic Botは、エージェントを24時間365日実行するクラウドインスタンスを用意し、維持します。自分のマシンで推論を実行したい場合は、上記のローカルモデルの設定方法を使ってください。Atomic Botは常時稼働するクラウドでの利用方法です。
よくある質問
これらのエージェントはオフラインで動作しますか?
モデルはローカルで実行できますが、完全なオフライン動作が可能かどうかは、エージェントの設定とタスクによって異なります。必要に応じて、クラウドプロバイダー、テレメトリー、更新の確認、Webツール、リモートMCP接続を無効にしてください。パッケージの取得やコードのプッシュを行うタスクには、引き続きネットワークアクセスが必要です。
Claude Codeの代替として最適なツールはどれですか?
ターミナルを中心としたワークフローでは、OpenCodeが全般的に最も近い代替ツールです。エディターでコードを書き、CLIでも同じエージェントを使いたい場合は、Kilo Codeのほうが適しています。変更内容を確認して承認したい場合はCline、サンドボックス内で自律的に作業させたい場合はCodexを選んでください。
無料で使えるClaude Codeの代替ツールはありますか?
はい。ここで紹介したツールのうち、いくつかはオープンソースで、無料でインストールできます。ローカルモデルなら、トークンごとに発生するモデルAPI料金を回避できますが、自分のハードウェアと電力を使用します。ホスト型モデル、マネージドサービス、任意の有料機能には、それぞれ料金が設定されています。
Claude Codeに最も近い使用感の代替ツールはどれですか?
おすすめのオープンソース代替ツールの中では、OpenCodeのターミナル中心のワークフローが最も似ています。ただし、切り替える際には、プロジェクトのルールと承認設定を簡単に見直す必要があります。
Claude Code自体でローカルモデルを使えますか?
互換性のあるエンドポイントを通じてローカルサーバーに接続できますが、これはAnthropicの標準的なホスト型モデルを利用する方法とは別のものです。Claude Codeのローカルセットアップガイドで、エンドポイント、モデルID、起動手順を説明しています。
このうちAtomic Chatから起動できるのはどれですか?
Atomic Chatのドキュメントには、OpenCode、Kilo Code、Codex、Cline、Goose、OpenHands用のランチャーが記載されています。Qwen Codeとpoolは、プロバイダーを手動で設定すれば、互換性のあるローカルエンドポイントを通じて接続できます。
まとめ
Claude Codeから直接乗り換えるなら、まずはOpenCodeから始めてください。VS Code、JetBrains、ターミナルをまたいでコーディングするなら、まずはKilo Codeから始めてください。残りのツールにも明確な用途があります。範囲を限定したサンドボックスにはCodex、変更ごとのレビューにはCline、多くのツールを使うタスクにはGoose、視覚的なワークスペースにはOpenHands、カスタムのモデルルーティングにはQwen Code、ACPにはpoolが適しています。
選んだツールを、実際に使う予定のモデルで試してください。エージェントのインターフェースも重要ですが、自分のコードに対してその構成がどう動作するかを決めるのは、モデルの品質、コンテキスト長、権限、有効になっているネットワークツールです。
次に読む:ローカルモデルでエージェントを実行する方法、またはコーディングにおすすめのローカルモデルの比較。

