DeepSeek-R1

更新
04.10.2026
思考
推論
コード生成
多言語

671Bの推論モデルDeepSeek-R1を、Atomic Chatでローカル実行できます。プライバシーを保ちながら、クラウドも制限もなく、オフラインで思考過程を生成できます。無料です。

基本情報

  • ライセンス: MIT
  • パラメータ数: 合計671B、トークンあたり37Bが活性化
  • コンテキスト長: 128Kトークン
  • モダリティ: テキスト
  • 最小ハードウェア要件: 140.2 GBの1ビット GGUF版に160 GBのメモリ

DeepSeek-R1とは?

DeepSeek-R1は、DeepSeekが2025年1月20日にMITライセンスで公開した、671BパラメータのMixture-of-Experts推論モデルです。トークンあたり37Bのパラメータを活性化し、128Kのコンテキスト長に対応します。DeepSeek-V3-Baseをベースに、大規模な強化学習で学習されています。DeepSeekは、数学、コーディング、推論の各タスクでOpenAI o1に匹敵する性能を報告しています。重みはMITライセンスで公開されているため、利用料なしでモデルの実行や改変、独自モデルへの蒸留が可能です。

仕様DeepSeek-R1
総パラメータ数671B
活性化パラメータ数トークンあたり37B
アーキテクチャMixture-of-Experts、DeepSeek-V3-Baseをベースに学習
コンテキスト長128Kトークン
学習大規模な強化学習:2段階のRLと2段階のSFT
蒸留版Qwen2.5とLlama3をベースとする1.5B、7B、8B、14B、32B、70B
公開日2025年1月20日
ライセンスMIT

注目すべき点は学習プロセスです。DeepSeekはまず、教師ありファインチューニングの段階を設けず、強化学習だけでR1-Zeroを構築しました。このモデルは、自己検証、振り返り、長い思考過程を自ら獲得しました。一方で、終わりのない反復や言語の混在も生じたため、公開版のR1ではRLの前にコールドスタート用データを追加しています。DeepSeekは大規模モデルとともに、1.5Bから70Bまでの6つの蒸留デンスモデルもオープンソースとして公開しました。Qwenをベースとする32Bの蒸留モデルは、さまざまなベンチマークでOpenAI o1-miniを上回っています。モデルカードには、実用上の注意点として、temperatureを0.5から0.7の間に設定すること、すべての指示をシステムプロンプトではなくユーザープロンプトに記述すること、応答を必ずthinkタグで開始させることが挙げられています。そうしないと、モデルが推論ブロックを省略する場合があるためです。

DeepSeek-R1のベンチマーク

DeepSeekが公開時にモデルカードで示した数値では、R1をOpenAI o1-1217、o1-mini、DeepSeek V3、Claude 3.5 Sonnetと比較しています。

ベンチマークDeepSeek-R1OpenAI o1-1217OpenAI o1-miniDeepSeek V3Claude 3.5 Sonnet
MMLU
学術知識
90.891.885.288.588.3
GPQA Diamond
専門科学知識
71.575.760.059.165.0
AIME 2024
数学競技
79.879.263.639.216.0
MATH-500
数学問題
97.396.490.090.278.3
LiveCodeBench
競技プログラミング
65.963.453.8-33.8
Codeforces
競技順位のパーセンタイル
96.396.693.458.720.3
SWE-bench Verified
ソフトウェアエンジニアリング
49.248.941.642.050.8

R1は数学の各項目とLiveCodeBenchで単独首位に立ち、Codeforcesのパーセンタイルではo1-1217との差が1ポイント未満です。GPQA DiamondとMMLUではo1-1217が首位を維持し、SWE-bench VerifiedではClaude 3.5 Sonnetが引き続き上回っています。

DeepSeek-R1のハードウェア要件

システム要件で確認すべきなのはメモリです。671Bパラメータのモデルでは要求水準が高く、1ビット版でも140 GBを超えます。以下のGGUF版はunsloth/DeepSeek-R1-GGUFによるもので、ファイルサイズは分割ファイルの合計です。

メモリ推奨する量子化版ファイルサイズ
160 GBUD-IQ1_S140.2 GB
192 GBUD-IQ1_M168.9 GB
256 GBUD-Q2_K_XL226.6 GB
384 GBQ3_K_M319.2 GB
512 GBQ4_K_M404.4 GB
768 GB以上Q8_0713.3 GB

2つの量子化版がどちらもメモリに収まる場合は、大きい方を選び、ファイルサイズに加えてコンテキストキャッシュ用の余裕を確保してください。手持ちのハードウェアがこれらのどのメモリ容量にも対応しない場合は、DeepSeekの1.5Bから70Bの蒸留モデルを使うのが、現実的なローカル実行の方法です。GGUF形式を初めて知った方は、まずGGUFとは何かをご覧ください。

Atomic ChatでDeepSeek-R1を実行する方法

Atomic Chatは、macOS、Windows、Linuxに対応する無料のローカルアプリです。Hugging Faceのモデルブラウザーとチャット機能を内蔵しており、llama.cppを手動でビルドする必要はありません。

  1. お使いのプラットフォーム向けのAtomic Chatをダウンロードして起動します。
  2. モデルブラウザーでDeepSeek-R1を検索し、Download Optionsを開きます。
  3. 搭載メモリに収まる量子化版を選び、チャットを開始します。

ファミリーのほかのモデルについては、ローカルで実行できるDeepSeekモデルの一覧をご覧ください。または、更新版チェックポイントのDeepSeek-R1-0528をご覧ください。

DeepSeek-R1のライセンス

DeepSeek-R1はMITライセンスで公開されており、コードリポジトリとモデルの重みの両方に適用されます。商用利用、改変、派生物の作成が許可され、ほかのローカルLLMを含むLLMの学習に向けた蒸留も明示的に認められています。蒸留版チェックポイントにはベースモデルの利用条件が引き継がれます。Qwenベースの蒸留版はApache 2.0で、Llamaベースの蒸留版にはLlama 3.1とLlama 3.3のライセンスが適用されます。

Hugging Faceからモデルをダウンロード

huggingface-cli download deepseek-ai/DeepSeek-R1
from transformers import AutoModel
model = AutoModel.from_pretrained("deepseek-ai/DeepSeek-R1")
デスクトップ
macOS
(Intel・Apple Silicon)
ダウンロード
Windows
(x64)
ダウンロード
Linux
(x86_64)
ダウンロード

よくある質問

DeepSeek-R1は、deepseek-aiによる重みが公開された推論モデルです。総パラメータ数684.5BのMixture-of-Expertsアーキテクチャを採用し、128Kトークンのコンテキスト長に対応します。回答の前に段階的な思考過程を生成するよう、強化学習で学習されています。数学、コーディング、推論のベンチマークでは、OpenAIのo1と同程度の性能を発揮します。

684.5Bの完全版MoEモデルはデータセンター規模で、複数GPUまたはサーバー構成が必要なため、多くの人は代わりに蒸留版を実行しています。7Bの蒸留版は約8 GBのVRAMに収まり、14Bは約8.5 GB、32Bは約17.5 GB、70Bの蒸留版は約36 GBを必要とします。長い推論プロンプトの処理中は、VRAM使用量のピークが重み自体のサイズを大幅に上回る場合があるため、追加の余裕を確保してください。

はい。DeepSeek-R1はMITライセンスで公開されているため、重みを無料でダウンロードして実行できます。Atomic Chatを通じてローカルで実行する場合、サブスクリプション料金もトークンごとの課金もありません。MITの条件では、商用利用と改変も認められています。

はい。重みをダウンロードすれば、DeepSeek-R1はインターネット接続なしで、お使いのマシン上だけで動作します。プロンプトとデータをデバイス内に保持できるため、非公開の文書の扱いやセキュリティが求められる環境、ネットワークを使わない作業に適しています。

Atomic Chatでは、ワンクリックでDeepSeek-R1を読み込めます。ダウンロードとセットアップは自動で処理されます。手動で行う場合は、huggingface-cli download deepseek-ai/DeepSeek-R1で重みを取得し、vLLMまたはTransformersで推論を実行します。多くのデスクトップでは、VRAMに収まる蒸留版を選ぶ方が簡単です。