Kimi-K2.7-Code

更新
04.10.2026
ツール利用
思考
画像認識
推論
コード生成

1TパラメータのコーディングモデルKimi-K2.7-Codeを、Atomic Chatでローカル実行できます。オフラインでエージェント型コーディングができ、プライバシーも完全に守られます。無料でダウンロードできます。

基本情報

  • ライセンス: Modified MIT
  • パラメータ数: 合計1T、トークンあたり32Bを有効化
  • コンテキスト長: 256Kトークン
  • モダリティ: テキストと画像の入力、動画入力は実験的機能
  • 最小ハードウェア要件: RAMとVRAMの合計が約320 GB(UD-IQ1_M GGUF、303.9 GB)

Kimi-K2.7-Codeとは?

Kimi-K2.7-Codeは、Moonshot AIがKimi K2.6をベースに開発した、コーディングに特化したエージェント型モデルです。総パラメータ数は1TのMixture-of-Expertsモデルで、トークンあたり32Bのパラメータを有効化します。プロンプトに個別に答えるのではなく、複数ステップのコーディングタスクを最初から最後まで完遂する、長期にわたるソフトウェアエンジニアリング作業向けに調整されています。MoonshotはK2.6と比べて思考トークンの使用量も約30%削減しており、同じ作業をより少ないトークンで処理できます。重みは2026年6月11日に、Modified MITライセンスでHugging Faceに公開されました。

仕様Kimi-K2.7-Code
総パラメータ数1T
有効化されるパラメータ数トークンあたり32B
アーキテクチャMixture-of-Experts:384個のエキスパートからトークンごとに8個を選択し、共有エキスパート1個も使用、MLAアテンション
コンテキスト長256Kトークン
モダリティテキストと画像の入力、動画入力は実験的機能
視覚エンコーダーMoonViT、400Mパラメータ
推論思考が強制的に有効になり、推論内容はターン間で保持されます
ネイティブ量子化INT4
リリース日2026年6月11日
ライセンスModified MIT

ルーターはトークンごとに384個のエキスパートから8個を選択し、共有エキスパート1個も使用します。そのため、全1Tパラメータをメモリに保持しながら、順伝播では32Bモデルに相当する計算を行います。エージェントの作業では、2つの設計上の選択が重要です。思考は強制的に有効になり、モデルは推論内容をターン間で保持します。Moonshotはこのモードをpreserve_thinkingと呼び、コーディングエージェントの利用場面で性能が向上すると説明しています。また、重みはKimi-K2-Thinkingと同じ量子化方式であるネイティブINT4で提供されます。このモデルは400MパラメータのMoonViT視覚エンコーダーを搭載しているため、テキストに加えて画像も入力できます。動画入力もありますが、Moonshotの公式APIの実験的機能としてのみ提供されています。

Kimi-K2.7-Codeのベンチマーク

Moonshotのモデルカードに掲載された数値では、K2.7 Codeを、前モデルのKimi K2.6、Codexで動作するGPT-5.5、Claude Codeで動作するClaude Opus 4.8と比較しています。

ベンチマークKimi-K2.7-CodeKimi K2.6GPT-5.5Claude Opus 4.8
Kimi Code Bench v2
実践的なコーディング
62.050.969.067.4
Program Bench
プログラムの再現
53.648.369.163.8
MLS Bench Lite
機械学習の研究
35.126.735.542.8
Kimi Claw 24/7 Bench
長期タスクを担うエージェント
46.942.952.850.4
MCP Atlas
MCPツール
76.069.479.481.3
MCP Mark Verified
MCPサーバー
81.172.892.976.4

K2.7 Codeは、思考トークンの使用量を約30%削減しながら、全6項目でK2.6を上回り、MCP Mark VerifiedではClaude Opus 4.8も上回っています。ただし、最高スコアを獲得した項目はありません。すべての項目でGPT-5.5かOpus 4.8が首位です。率直に評価すると、最先端のクローズドモデルには一歩及ばない、重みが公開されたコーディングエージェントです。そして、このモデルは自分のハードウェアで実行できます。

Kimi-K2.7-Codeのハードウェア要件

システム要件で確認すべきなのはメモリです。1Tパラメータのモデルには大量のメモリが必要なので、RAMとVRAMを合算して考えます。以下のGGUFビルドはunsloth/Kimi-K2.7-Code-GGUFで提供されており、それぞれ約48 GBのファイルに分割されています。記載されているサイズは、各ビルドの合計です。

メモリ選択するビルドファイルサイズ
320 GBUD-IQ1_M303.9 GB
384 GBUD-Q2_K_XL339.5 GB
512 GBUD-Q3_K_XL463.9 GB
640 GBUD-Q4_K_XL583.7 GB
768 GB以上UD-Q8_K_XL594.5 GB

2つのビルドがどちらもメモリに収まる場合は、大きいほうを選び、KVキャッシュ用の余裕も残してください。256Kのコンテキストにもメモリが必要です。この形式になじみがない場合は、まずGGUFとは何かを読んでください。

Atomic ChatでKimi-K2.7-Codeを実行する方法

Atomic Chatは、macOS、Windows、Linux向けの無料のローカルアプリです。Hugging Faceのモデルブラウザーとチャットを内蔵しており、llama.cppを手動でビルドする必要はありません。

  1. お使いのプラットフォーム向けのAtomic Chatをダウンロードして開きます。
  2. モデルブラウザーでKimi-K2.7-Codeを検索し、Download Optionsを開きます。
  3. お使いの環境のメモリに収まるビルドを選び、チャットを開始します。

同じファミリーのほかのモデルは、ローカル実行できるKimiモデルの一覧で確認できます。汎用の姉妹モデルKimi-K2-Instruct-0905も含まれています。

Kimi-K2.7-Codeのライセンス

コードリポジトリとモデルの重みは、どちらもMoonshotのModified MIT Licenseで公開されており、Hugging Faceではライセンスが「other」と表示されています。ベースとなるMITライセンスは、商用利用を含む使用、改変、再配布を認めています。「Modified」の部分はMoonshot独自の追加条項を指すため、このモデルを使って製品を開発する前に、リポジトリ内のLICENSEファイルを読んでください。

Hugging Faceからモデルをダウンロード

huggingface-cli download moonshotai/Kimi-K2.7-Code
from transformers import AutoModel
model = AutoModel.from_pretrained("moonshotai/Kimi-K2.7-Code")
デスクトップ
macOS
(Intel・Apple Silicon)
ダウンロード
Windows
(x64)
ダウンロード
Linux
(x86_64)
ダウンロード

よくある質問

Kimi-K2.7-Codeは、Moonshot AIのKimi K2ファミリーに属する、重みが公開されたコーディングモデルです。総パラメータ数は約1058.6B、コンテキスト長は262144トークンのMixture-of-Expertsモデルで、複数ステップのコード生成やツール使用など、エージェント型のソフトウェアエンジニアリングタスク向けに調整されています。Moonshotは、エージェントのベンチマークであるMCP Mark VerifiedでClaude Opus 4.8を上回ると報告しています。

大規模なモデルなので、大量のメモリを用意する必要があります。2ビット量子化ビルドは約350GBで、システムRAMとVRAMを合わせておおむね同程度の容量が必要です。CPUオフロードを使い、24GBのGPUを単体で256GBのシステムRAMと組み合わせて、毎秒数トークンで動かしている人もいます。複数GPU構成では、より高速に動作します。

はい。重みはModified MIT LicenseでHugging Faceに一般公開されているため、無料でダウンロードして実行できます。このライセンスは、その条項に従うことを条件に、商用利用を含む無料での使用、改変、再配布を認めています。Atomic Chatでのローカル実行は無料で、費用がかかるのは実行用のハードウェアだけです。

はい。重みをダウンロードした後は、インターネット接続なしで、モデル全体をデバイス上で実行できます。Atomic Chatに読み込むと、すべてのプロンプトと応答が自分のマシン内にとどまるため、コードのプライバシーが守られます。接続が必要なのは、最初のダウンロード時だけです。

コーディングとエージェント型の作業向けに作られており、複数ステップのコード生成、ツール呼び出し、10以上の言語にわたる大規模なコードベースでの推論に対応します。思考トークンの使用量を約30%削減しながら、Kimi Code Bench v2でK2.6に対して+21.8%の向上を達成したと報告されています。一般的な文章作成や会話には、Moonshotはよりバランスの取れたK2.6を推奨しています。